夏から始めた庭づくりも気づけば年も明けて本格的な冬が到来。
水のみちをつくる傍ら秋にはマメ科の播種をした。
それまでは田んぼであった名残からイネ科が庭全体を覆っていたが、果樹園になった際には緑肥となり、更には水はけを悪くしている原因である耕盤層に根を通すことで、土中の透水・通気性を高めるのが目的だ。
イネ科の勢いが無くなる秋に全面的に草を刈り取り、冬の間にマメ科が定着して春には地表を覆っていれば幸いとの願いをこめて播いた。



そして現在。イネ科はほぼ見当たらないがさてどうなるやら。

棚田最上段の谷部に先人がつくった横穴が埋もれているのを見つけたのは夏頃だった。

放置林となり藪化が進む敷地境界は山からのしぼり水が地表に浸透しづらく、地表面を泥水となり流れた土砂によって横穴は半分程埋もれていた。その泥を掻きだしていると横穴表面から水が滲んで滴るようになった。今後放置林の整備をしながらこの横穴の変化を観察していきたいと思う。



そんなことをしている内に地亭は初めての冬を迎えた。
作業するには厳しい時期となるが、反面美しい景色をみることができている。


